 |

新しい世紀を迎えた昨年、大型倒産が続き、リストラの嵐が吹き荒れ、日本経済は厳しさの度合を深めました。この深刻な不況は、現在でもなかなか明るさがみえてきません。印刷業界にとっても楽観を許さない状況が続きそうです。
しかし、日本経済・社会の動向をみたとき、帳票・印刷需要にとって明るい材料がないわけではありません。例えば四年前からグリーンサークル機関誌が取り上げてきた「規制緩和」、なかでも「金融ビッグバン」は最終年度である2001年も過ぎ、その動向は少なからず帳票・印刷需要にプラス要因をもたらしそうです。銀行を中心とした合併・再編の動き、ペイオフの凍結解除、保険商品の銀行の窓口販売、保険の第三分野を中心とした新商品の登場、そしてかつてグリーンサークル機関誌でも特集した「日本版401k」の始動…など、数々の“材料”がみられます。これらは“特需”とはいえないまでも帳票をはじめとした印刷需要の底上げに寄与してくれるものと思われます。
そこで、今回はこれら金融業界の動向から、帳票・印刷需要にとって明るいトピックスを取り上げてウォッチングしてみたいと思います。
|
|
 |
 |