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技術情報 【第3回】文字 「帳票デザインの要素としてとらえた文字の使い方」
 
-帳票制作講座<<第3回>>- 4/5
文字の大きさ・変形


 最後に、帳票デザインにおける「文字の大きさ」、そして「文字の変形」について考えてみましょう。

文字の大きさ
 帳票デザインにおいて、書体の大きさはどの程度にしたら良いのでしょうか。
 読みやすいだろうと、項目欄いっぱいの大きな字は、美しさ、スマートさに欠けます。特定の人が繰り返し記入するような帳票では、項目名は分かり切っていることもあり、それほど大きくする必要もないのです。
 実際に帳票の文字には、基準となるサイズはありませんが、全体のサイズや各欄のスペースなどのバランスから、ある程度の目安を(図9)に示しておきます。

■(図9)文字サイズの目安

 ちなみに書体の大きさは写植の時代には「級数」で指定されていましたが、最近ではパソコンによるデジタル化と共に、「ポイント」で指定されることが多くなりました。級数は写植で用いられてきた単位で、1級は0.25mm、つまり10級であれば2.5mm正方に入る大きさ(日本語等幅フォントの場合)ということになります。対してポイントは活字の時代より用いられてきた単位で、1ポイントは1/72inch(0.3514mm)です。

文字の変形
 項目欄などのスペースによっては、平体、長体の使用も考えましょう。天地が狭いスペースには平体を、左右が狭く文字数が多い場合には長体を使うと良いでしょう。
 また、これらの変形、及び斜体をタイトルなどに使えば、また違ったイメージを演出することができます。
 ただし、線の多い複雑な文字に変形をかけると、文字がつぶれてしまうこともあり、注意が必要です。(図10)

■(図10)文字の変形(タイトル)

 
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