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技術情報 【第3回】文字 「帳票デザインの要素としてとらえた文字の使い方」
 
-帳票制作講座<<第3回>>- 5/5
まとめ


以上、帳票デザインにおける「文字」の扱い方について、いろいろな面から見てきましたが、今回の様々な「文字」の扱い方を適用して、実際に印刷会社の請求書を作成してみましょう。(図11)

■(図11)印刷会社の請求書の例

 上の例は、前々回「基本設計」、前回「ケイ線」のノウハウも盛り込まれたものとなっています。
 「文字」も、どうしたら使い手にとって見やすい帳票になるか、使いやすい帳票になるかという視点で扱っていくことが原則であると、分かっていただけたでしょうか。
現在、DTPにおける日本語書体の種類は、そのデザインのみならず新たなタイプの登場など、まさにリアルタイムに進化しております。
 しかし、回を通じて強調したいのは、このような技術革新やデジタル化の利便性に振り回されず、最も肝心な、アナログ製版の時代から変わらぬはずの、美しさと機能性、つまりは「見やすさ」と「使いやすさ」にたどり着くためのデザインを心がけなければいけないということです。
 機能が高く、多くなればなるほど、それを数多く使いたくなります。しかし、本当に美しさと機能性を高めるものだけを、十分に吟味して適用しなければ、それがマイナスに働くことが多分にあるのです。
 基本原則に則ってレイアウトし、文字を選び、ケイ線を扱う。そして付加価値の高い帳票制作に結び付けてください。そのために少しでも本講座がお役に立てることを願っております。

 次回は、帳票を構成する3大要素の最後、「色彩・アミ」の使い方について考えていきたいと思います。

 
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