グリーンレポート
特集:電子政府・電子自治体の実現で印刷ビジネスはどう変わる?<前編>
-電子政府・電子自治体の実現で印刷ビジネスはどう変わる?<前編>- 3/6

主なシステムと体制<NO2>

●電子申請システム
 電子申請は、企業や個人が国や地方公共団体に対書類で行っていた申請・届出などの手続きを電子化するものです。インターネットを経由して、24時間いつでも申請できるようになります。主な分野としては、政府調達への入札、事業認可、各種証明書の発行、税の申告などがあり、可能な手続きは今後も徐々にふえていくと見られます。手続きの流れは、1.総務省から申請者証明書を入手→2.認証機関から電子署名用証明書を入手→3.ホームページ上で書類作成し、電子署名をつけて送信→4.到達確認通知が届く、というのがおおまかな順です。
 電子申請では、利用者の識別、データそのものの保護への考慮が不可欠であり、2.にある電子署名が重要になります。電子署名は、電子文書に本人にしかできない公開鍵の暗号化を行い、改ざんや他人によるなりすましを防ぎます。このしくみを「公開鍵暗号基盤」(PKI)技術といい、インターネット上での安全なやりとりを可能にします。電子署名は電子申請だけではなく、電子商取引でも利用されます。


電子申請のイメージ


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