-ますます活性化する規制緩和。帳票需要はどうなる?- 6/8
保険分野で、帳票需要に最も大きな影響を与えそうな商品が自動車保険です。自動車保険は、1998年の保険料自由化を機に、外資系などの新規参入組が従来商品より最大4割安くするなど、保険料引き下げを進めてきました。しかし、大手国内損保はこうした引き下げ策には出ずに、もっぱらサービスや補償を拡大する方向で対抗しています。例えば、契約者が事故を起こしたときに支払う修理費の上限を引き上げた商品、契約者の病気に対して医療費を支給するサービス、故障車を修理工場まで搬送したりするサービス等々。契約者にとって商品の選択肢が広がってきました。
ところが2002年末ごろから市場全体が縮小する兆しも出てきています。商品開発が一巡し、各社の差がなくなったこと、新車販売の低迷などが原因です。しかしながら、自動車保険が損保のなかでも一番の花形であり屋台骨であること、また印刷業界にとっても最大級の印刷需要をもたらす分野であることに変わりありません。それだけに、今後の動向には目を離せない状況です。サンプル(帳票6)の契約申込書の他にも、1年おきに「更改申込書」が発生します。
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