グリーンレポート
特集:新・年金制度は、膨大な帳票需要を生み出すか!?確定拠出年金(日本版401k)
-確定拠出年金(日本版401k)- 6/8
個人の運用・資産を守る「運営管理機関」「資産管理機関」

 今まで述べてきた通り、将来の資金を増やすも減らすも運用の良否にかかっているのがこの制度です。だからこそ運用のしがいがあるともいえますが、もちろん冒険できる資金ではありませんし、結果的に増えてくれないと困ります。そこで401kでは、加入者の案内窓口となる「運営管理機関」を設けています。加入者に運用商品を提示し、商品の利回りや運用成績等の情報提供、商品を理解するための従業員教育などを担当します。運用商品は3ケ月に一度見直してそのつど変更することもできます。この機関とともに重要なのが加入者の資産を管理保全する「資産管理機関」です。運営管理機関からの運用指図に基づいて、投資信託を購入したり、定期預金に預けたり、保険に加入したりといった実際の商品売買を担当します。
 企業型の場合、「運営管理機関」は金融機関がもつ専門の関連会社など、「資産管理機関」は、信託銀行や生命保険会社などがその役目を担います。一方、個人型も同様の仕組みとなり、「運営管理機関」には金融機関とともに、郵便局も選択肢に加わります。また「資産管理機関」は「国民年金基金連合会」が担当しています。

運営管理機関と資産管理機関

 帳票は主に、加入者と「運営管理機関」間での〈申請・運用指図・変更〉等の機会に発生してきます。この他、「資産管理機関」と商品を提供する金融機関との〈取引・契約・運用〉上の関連帳票も発生すると思われます。


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