-確定拠出年金(日本版401k)- 2/8
では、年金制度の体系のどの部分から移管となっているのか。その説明をするために、いままでの年金制度をおさらいしてみましょう。まず1階部分はサラリーマン、公務員、自営業者に共通する国民年金(基礎年金)。20才以上のすべての国民が加入する義務があり、学生や主婦も対象となります。
次に2階部分については、厚生年金はサラリーマンが加入、共済年金は公務員が加入する年金で、いずれも基礎年金への上乗せ的意味合いがあります。
次にサラリーマンの場合、3階部分に企業年金が加わります。企業年金は企業が従業員の福利厚生の一環として設けている年金であり、その代表的なものとして厚生年金基金、税制適格年金があります。
公務員の場合は、3階部分に職域年金が、自営業者は2〜3階部分に自営業者専門の国民年金基金がきます。確定拠出年金は、サラリーマンなら3階部分の企業年金と併用もしくは代替する年金として、企業年金がない場合は新たな3階部分として位置づけられます。また自営業者は国民年金基金と併用するかたちで加入できます。