グリーンレポート
特集:環境対応への企業努力が不可欠に 印刷業界に迫る「グリーン購入」への潮流
-印刷業界に迫る「グリーン購入」への潮流-5/9


 「グリーン購入ネットワーク(略称:GPN)」は、グリーン購入の取り組みを促進するために96年に設立された、約2,660団体が加盟する企業・行政・消費者の全国ネットワークです。GPNでは、シンポジウムや展示会などグリーン購入の普及啓発活動をはじめ、購入ガイドラインの策定、グリーン商品の情報をまとめたデータベースづくりやデータブックの発行などの情報提供、また国内外における調査活動や地域ネットワークづくりなど、多岐にわたってグリーン購入をバックアップしています。
 「グリーン購入ガイドライン」は、策定グループに会員のメーカー企業・購入側企業・消費者団体・環境NGO・自治体などが参加し、半年以上にわたりじっくり論議を重ね、商品ジャンルごとに購入指針を策定しています。
 本ガイドラインは印刷業界全体の環境対応の取り組みに大きなインパクトを与え、環境にやさしい社会に向けた全体的な底上げに貢献しています。逆に言うと印刷事業者にとっては、ガイドラインを踏まえた取り組みにより自社をアピールする格好のチャンスともなるでしょう。
 ところで、現在「OA用紙・印刷用紙」の購入ガイドラインが改定の方向で検討されています。その対象品目には従来対象外であった、感圧紙、感熱紙、インクジェット用紙などの情報記録紙も含まれており、古紙100%再生原紙使用でおなじみの感圧紙「エコロケア100」もまさにこの対象にはいってきます。この改定が策定されると官公庁をはじめとして、複写帳票の見直しが行われることが予想され、この基準は民間にも波及するはずです。私たちの帳票需要に大幅に影響を与える可能性が高く、今後の動向に目を離せないトピックといえます。




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