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技術情報 【第5回】レイアウト 「帳票のイメージづくりと各部のデザイン処理」
 
-帳票制作講座<<第5回>>- 5/5
まとめ

 最後に、今回のレイアウトのテクニックを踏まえ、納品書を作成してみましょう。(図14)
 納品書は、企業にとって大切な「顔」となる帳票の一つです。デザインに力を注ぎ、その企業に合ったイメージを提供したいものです。ここでは、項目は単純化し、全体の雰囲気づくりに主眼を置いたデザインとしました。
 もちろん、デザインに当たっては、前回までの帳票の3大要素の使い方も忘れてはなりません。

■(図14)納品書の例

 前回までの『帳票制作講座』では、帳票デザインにおける基本デザインに始まり、各要素の扱いの基本テクニックについて見てまいりました。言わば、帳票の純然たる機能性に的を絞ったものでした。見やすい、使いやすい帳票というものをデザインするための基本でした。
 今回はその締めくくりとして、それら全てを活かしつつ、イメージや雰囲気を作り上げていくという、もっと抽象的、ソフト的な手法について考えを及ばしてみました。
 この講座の目標である「帳票設計の付加価値を高める」という点では、実は今回の内容が一番効果が期待できる部分なのではないでしょうか。

  帳票に限ったデザインと言うものを考えるとき、やはり実用性を第一に考えなければなりません。十分な実用性から生まれる機能美、これが最低限必要だとして、それを実現するための基本テクニックを4回にわたりご紹介してまいりました。当然、機能性の高い帳票はそれだけで付加価値は高いでしょう。しかし、イメージ、雰囲気の演出というのは、機能が実現された上の、さらなるプラスアルファでなければいけないのです。ここにこそ、最も付加価値を高められる可能性があるのだと思います。
 ここからがデザインというものの本質なのではないでしょうか。そして、ここからは、帳票制作というくくりを超えたテクニックになっていくものだと思います。基本を踏まえて、皆様でそれぞれ応用に移していってください。
 付加価値を高める追求に終わりはないと思います。
 デザインに関しての技術の向上は、それなりの習熟が必要なものであり、短時間では付け焼刃的なアドバイスにしかなりませんが、ごくごく単純な、誰もが心に留めて実践できるレイアウトの基本事項をご紹介して締めくくりたいと思います。

1.グループをまとめる
関連した項目、ブロック、タイトルと内容など、関わりのある要素同士はなるべく近接させて配置するということです。これを当講座では『ゾーニング』としてご紹介しましたが、全てのデザインに当てはまるものです。ブロックごとに近接させるということは、他のブロックとは離すということにもなります。そこで、ホワイトスペースを上手に使って、ひと目でグループの区切りが分かるように配置しましょう。

2.揃えて配置する
グループごとのブロックを配置するとき、各ブロックを必ず共通のライン上に揃えましょう。文章の左揃え、右揃えのように、また、上下方向も可能な限り、どこかにラインを合わせる工夫をしましょう。全てのブロックを揃えることはできなくても、いくつかのものを揃えると、そこに線が引かれているかのように見え、非常に気持ちの良いデザインとなります。今回の「ブロックの境界線はまっすぐに」、「タテケイの不揃いは避ける」はこれに当たります。
3.メリハリを付ける
大タイトルと小タイトル、タイトルと本文、重要項目とそうでないもの、などのような違いを持つ項目同士は、思い切った強弱を付けると、見やすさにもつながります。これは、フォント選びにも色使いにもケイの太さにも当てはまります。今までの回、および今回の「タイトルの装飾」、「重要項目を目立たせる」も参考にしてください。
4. ホワイトスペースを活かす
今回、「ホワイトスペース(余白)を活かす」で触れました。生かすと言ったほうがよいかもしれません。死んだ余白を作らないということです。上記1〜3を考慮しつつ生じる余白を、意図的に、そして開放的に活用しましょう。逃げ場のないホワイトスペースは圧迫感、閉塞感を生みます。上下左右のどこかに抜けるようにしておきましょう。 以上、5回にわたりお送りしてきました当講座の内容は、あくまで基本事項です。これをベースに、基本を忘れずに、理にかなったデザインを心がければ、「見やすい」、「使いやすい」帳票、つまり美しく、機能性の高い帳票が制作できるでしょう。
 そこからさらに皆様で独自の「イメージ」、「雰囲気」、あるいは特殊なアイディア、機能などをプラスアルファできれば、より付加価値の高い帳票制作が可能となるはずです。積み重ねのベース部分は省くことはできません。きちんと下から積み重ねていくことにより初めて、目指す頂上はどんどん高く設定していけるものだと思います。
 帳票制作という限られた枠の中でも、付加価値の向上を目指す限り、その爛粥璽覘瓩和減澆靴泙擦鵝E講座が、頂上をもっともっと高くするための、土台作りを見直すきっかけになれたであろうことを期待します。

 帳票制作講座は、次回で最終回となります。最終回ではこれまでの総まとめとして、各種帳票デザインの実践例をいくつかご紹介したいと思います。


 
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