グリーンレポート
特集:宅配便の現状編<第2回>
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3.4大業者比較
 このように、国内にとどまらずグローバルに事業を拡大している各社ですが、私たちがふだん荷物を送る場合、どの宅配便業者を選べばよいのでしょうか。郵政公社、ヤマト運輸、日本通運、佐川急便の4社でそれぞれの項目を比較してみましょう(下表参照)。
 まず料金ですが、100サイズ(荷物の縦・横・高さの合計が100cm)で計算した場合は、すべて郵政公社がいちばん安いことが分かります。しかし、ゴルフやスキー用品を送る場合は、遠距離になるほど民間業者の方が安くなります。
 次にサービス面を比べてみましょう。各社それぞれ時間帯指定と割引サービスを行っています。時間帯指定では佐川急便が最も細かく指定でき、13通りのなかから選べます。逆に割引サービスでは、佐川急便以外の会社が各々独自のサービスを展開しています。
 利便性の面ではどうでしょうか。各社の取次拠点数には大きな差があります。郵政公社は提携したローソンの店舗を含めても約3万3千。それに対して、セブンイレブンなど多くのコンビニと提携するヤマト運輸は約30万3千。日本通運もam/pmなどと提携し約17万3千拠点。利便性(24時間利用できる窓口の多さ)からみると、民間業者に軍配が上がると言えるでしょう。
4大業者料金比較(取次店に持ち込んだ場合 単位:円)
・100サイズ(縦・横・高さの合計が100cm)の荷物 ※重さ10kgまで。郵政公社のみ30kgまで。
  横浜市 神戸市 札幌市 長野市 福岡市
佐川 東京23区から発送 1,160 1,270 1,580 1,160 1,580
日通、ヤマト 1,060 1,160 1,480 1,060 1,480
郵政公社 1,000 1,100 1,300 1,000 1,400
佐川 大阪市から発送 1,270 1,060 1,900 1,270 1,270
日通、ヤマト 1,160 1,060 1,790 1,160 1,160
郵政公社 1,100 1,000 1,500 1,100 1,100

・ゴルフ・スキー用品

  横浜市 神戸市 札幌市 長野市 福岡市
佐川 東京23区から発送 1,430 1,530 1,850 1,430 1,850
日通、ヤマト 1.270 1,370 1,690 1,270 1,690
郵政公社 1,250 1,450 1,750 1,250 2,250
佐川 大阪市から発送 1,530 1,430 2,160 1,530 1,530
日通、ヤマト 1,370 1,270 2,000 1,370 1,370
郵政公社 1,450 1,250 2,350 1,450 1,450
4大業者サービス比較
  取次コンビニ 配達時間帯指定 割引サービス
郵政公社 ローソン 午前中
同じ届け先に1年以内に送る場合、1個につき50円引き。
同じ届け先に同時に2〜6個の荷物を送る場合、1個につき50円引き。
ゴルフ・スキー用品を往復させる場合100円引き。
12時頃〜14時頃
14時頃〜17時頃
17時頃〜19時頃
19時頃〜21時頃
ヤマト運輸 セブンイレブン、
ファミリーマート、
サークルK、
サンクス 等
午前中

同じ届け先に同時に2個以上の荷物を送る場合、1個目から1個につき100円引き。

ゴルフ・スキー用品を往復させる場合100円引き。
12時〜14時
14時〜16時
16時〜18時
18時〜20時
20時〜21時
日本通運 am/pm、
デイリーヤマザキ
午前中
同じ届け先に同時に2個以上の荷物を送る場合、1個目から1個につき100円引き。
日本通運のホームページから集荷依頼した場合、1個100円の手数料がかからない。
ゴルフ・スキー用品を往復させる場合100円引き。
12時〜16時
16時〜19時
19時〜22時
佐川急便 なし 10時から24時までは、
1時間刻みで13通りの
指定が可能
・なし
※各社とも集荷を依頼できます。ただし、窓口に持ち込めば荷物1個あたり100円引き。

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