グリーンレポート
 
特集:無線ICタグ(RFIDタグ)の現状と今後<第3回>
-無線ICタグ(RFIDタグ)の現状と今後<第3回>- 2/6

2.ICタグの抱える課題

 ICタグの普及促進や高度な利活用のためには、複数ある周波数帯域の整理、読み取りエラー対策、コスト低減、プライバシーの保護といったいくつかの課題が見えてきています。

(1)新たな周波数利用
 現在、国内のICタグでは主に135kHz(キロヘルツ)、13.56MHz(メガヘルツ)、2.45GHz(ギガヘルツ)の三つの周波数を使っており、これらの通信可能距離は最大で数mという短いものです。これではICタグのメリットを活かしきることができず、今後さまざまな用途での使用を可能とするためには新たな周波数使用が不可欠です。
 総務省ではそうした流れを受け、今年中には通信距離の長い950MHz近辺の周波数が利用できるよう制度化するとの見通しを明らかにしています。

■周波数4種の通信距離

周波数4種の通信距離

(2)読み取りエラー対策
 現状の技術では、物によっては読み取れなかったり、複数のタグを検知した場合に検知漏れが生じることがあります。無線ICタグは、ペットボトル飲料や水分の多い生鮮食料品、アルミ製の包装をされているスナック菓子などの場合、リーダが読み取りにくいといった性質を持っています。検知漏れに関しては、たとえば、100個の商品が入っているダンボールをリーダで一括検知しても99個しか検知できない、といったことが起こり得ます。そのため、今後はリーダが読めなかったときにバックアップする技術を開発したり、ほかのセンサーとの組み合わせるなどといった改良が必要となっています。

■読み取り不可のイメージ

読み取り不可のイメージ


戻る 次へ


このページのトップ