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特集:無線ICタグ(RFIDタグ)の現状と今後<第2回>
-無線ICタグ(RFIDタグ)の現状と今後<第2回>-5/7

さまざまなICカード

その他にも、独自の高度な技術を駆使して、新たなタイプのICカードの開発が進められています。

dhisupureix・ディスプレイ付非接触ICカード
端末にかざすと、ICカード表面のディスプレイ部分に残高やサービスポイントの表示をリアルタイムで行うことができ、電子マネー、電子チケットなどの小額決済や認証用途に有効です。なお、端末側からの電波を利用して駆動するため電池は 内蔵していません。

・表面に凸型文字、裏面は平らな非接触ICカード
マクセル精器株式会社と共同で開発した「コンベックスレター(凸型文字)システム」は、カード基材にJIS規格を満たした凸型エンボス文字を形成することができるシステムです。このシステムは、カード表面に透明樹脂によって文字を形成するため、裏面に凹部が発生しません。そのため、アンテナやチップを損傷することなく非接触ICカードに凸型文字を形成できます。また、裏面に記載された文字等が読み難いという問題も解消され、視覚障害者に対しても利便性を発揮します。決済系+交通系(クレジット+定期券)や社員証(クレジット+凸型文字+顔写真)など幅広い市場への展開が見込まれています。

表面に凸型文字、裏面は平らな非接触ICカード

・電子透かしカード
「電子透かしカード」は、人間には知覚できない形で情報を埋め込む「印刷対応電子透かし技術」を使った、カードの顔写真部分に電子透かしを埋め込んだカードです。もともと偽造が困難であるICカードに対しても、電子透かし技術によりカード正当性(本物かどうか)判断と所持者(本人かどうか)認証が同時に可能となり、さらに、ICカード本来の高度な認証処理により高いセキュリティ効果を生み出します。

これらのカードによって、利用者の利便性が向上したり、また別の分野への応用が可能になったりするなど、ICカードの利用領域がますます広がっていくものと思われます。

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