グリーンレポート
特集:流通小売業講座<最終回>
-流通小売業講座<最終回>- 6/6

6.まとめ

 このように、2007年をまえにして、ホテルの側にも利用客の側にも新しい動きが見られます。約4,000室も増加する客室を稼動させていくために、今後も各ホテルは、その生き残りをかけてさまざまな取り組みを始めることでしょう。それによって、ホテルの宿泊客やレストランなどの利用客が全体として増えていくことが考えられます。
 さて、ここでホテルにおける帳票の利用状況を見てみましょう。
 まず、チェックインの際に住所等を記入する用紙にはノーカーボン紙がよく使用されています。ルームサービスの伝票やチェックアウトの際に客が受け取る宿泊明細や領収書もノーカーボン紙が使われています。また、ホテルのレストランでも支払い後に「PAID」とスタンプを押されたノーカーボン紙の伝票を渡されることが多いようです。
 このように、ホテルでは利用客向けの伝票などに帳票が利用されていることが分かります。ホテルの利用客が増えることで、その印刷需要も増えることが見込まれます。また、ホテル側の新しい取り組みのなかから新しい印刷需要が生まれることも考えられます。
 ホテル業界のどこに新しいビジネスチャンスが見つかるか、今後も注意を払っていく必要があることでしょう。


ホテルで使用されるノーカーボン帳票の一例


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