グリーンレポート
特集:郵政公社の誕生と印刷需要<第2回>
-郵政公社の誕生と印刷需要<第2回>- 10/10

10.今後の郵政公社と帳票需要

 以上、郵政三事業の内容とそこで使用されている帳票を概観してきましたが、郵政公社ではたいへん多くの帳票を取り扱っていることがお分かりいただけたと思います。
 ご承知のように郵政公社は今後、ますます民営化に向けての動きが加速していくでしょう。現在のところ、民営化の具体像は以下のように構想されています。
(1)政府が全株式を持つ特殊会社化
(2)郵便貯金と簡易保険を郵便事業会社の子会社として三事業一体で民営化
(3)郵貯・簡保は段階的に廃止し、郵便事業と民間金融商品の受託販売を手がける会社として民営化


民営化3案のイメージ
 ただ、これらの案にはいずれも一長一短があります。たとえば、三事業一体の民営化は、新商品の開発など経営の自由度は高まるが、不採算の郵便局が閉鎖される懸念がある、といったものです。しかし、これらの問題を解決し、民営化が実現すれば、小口配送や金融分野で郵政公社と民間企業との間にさらなる競争がうまれ、私たち利用者はより安価で良質なサービスを受けられるようになるでしょう。当然、既存のシステムも変更され帳票需要にも影響を与えるはずです。また、規制の緩和・撤廃により新規に事業参入する民間企業においても、新たな印刷需要が生まれてくるでしょう。
 今後も郵政公社に関する大きな動きがあれば、適時グリーンレポートでお伝えしていきます。


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