グリーンレポート
特集:環境対応への企業努力が不可欠に 印刷業界に迫る「グリーン購入」への潮流
-印刷業界に迫る「グリーン購入」への潮流-7/9



 こうした法的な整備や、発注者側の動きが促進されるなか、印刷業界をあげての対応といえる自主基準が生まれています。それが、日印産連が昨年制定した「オフセット印刷サービス」グリーン基準です。
 この基準は、印刷業界として循環型社会の構築に向けてどう取り組むかの意思表示であり、企業として望ましい姿に向けた努力目標と位置づけることができます。策定にあたっては、他の基準(グリーン購入法やGPNの発注ガイドライン、エコマーク商品認定基準)との整合性が前提となっています。つまり、この基準をクリアすることで、他の基準の一部も満たせるように工夫されています。さらに、他の基準にはない独自の基準を加え、業界内ならではの視点が活かされた充実した内容になっています。例えばインキでは「PRTR法(特定化学物質の環境への排出量の把握等及び管理の改善の促進に関する法律)の対象物質を考慮すること」、使用する資材は「オゾン層破壊物質やポリ塩化ビニール樹脂を使用していないこと」を定めていますが、これらは日印産連独自の基準です。
 私たちがこの自主基準に取り組むことは、発注側が望むガイドラインをより密度の高いレベルでクリアすることにもつながり、お客様とコミュニケーションをとるうえでも役立つはずです。





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