冬季の寒い地域ではインキの硬化により
「インク壺からインキが流れない」「インキカスがでる」「ローラー間の転移が悪い」「刷版やブランが汚れる」
などの問題が発生する可能性があります。
・インキが固い(固くなる)原因はインキが置かれた環境の温度が低いことにあります。
・このため適正温度(20℃前後)の維持が基本となります。
・インキが固いため印刷が上手くいかない場合、オペレーターがコンパウンドを使用することは一般的なことですが、
一般用コンパウンドは当然ながら減感薬品が入っていないため、減感インキに使用するとその分希釈されてしまい、
減感効果が低下してしまいます。
これに対し「盛り量増」の対策を取りがちになりますが、これはセットオフの原因になってしまうので不可となります。
・感圧紙専用減感インキ用コンパウンドについては
1) 缶から取り出す前に十分に攪拌することが必要です。
2) 使用量(添加率)は減感インキに対して1〜2%範囲内で、多過ぎると地汚れの原因になります。
(少ない量から状況を見ながら加えて行きます)
3)使用のタイミングは、寒冷時の始業時,長時間休止後再運転時など「印刷作業の開始時」だけです。
(運転後は機械が温まっているので不必要むしろ逆効果となりますので、注意が必要です)