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技術情報 【予告編】 アナログからデジタルへ
 
-帳票制作講座- 1/2
デジタル化に於けるメリット・デメリット
この『DTP』の普及は、作業の効率化をもたらしただけではありません。
パソコン及びアプリケーションの操作をある程度習得することで、それまでは専門色が強く、熟練を必要とされた作業分野にも割合簡単に介入することが可能となったのです。
『プリプレス』の作業におけるデジタル化の影響は、省力化によるコスト削減のメリットにとどまらず、その敷居を下げてしまったが故に、結果的に価格のみならず質も低いものが、大量に出回るというデメリットをも生み出してしまったのです。
さらに追い討ちをかけるように、デジタル化に必要な各種機器もその性能の急速な発達と反比例して低価格化し、たくさんの人がこの分野に参入しやすくなり、さらなる低価格化を招いているのです。 

付加価値の向上を目指して
このような状況下、コスト削減とスピード化の波にただ押し流されてゆけば、生き残りに活路を見出すのは困難でしょう。
では、デジタル化の波もある程度まで広まり、低価格化も極限まで進んできている今、どうすれば『好調』の波に乗り換えられるのでしょうか。 その答えは、デジタルという均一化の波の中での、『差別化』にあるのではないでしょうか。
データベースによる顧客管理や受発注システム、インターネットの利用等、デジタルという武器を最大限に活かした差別化もあります。しかし、安易にこのようなデジタルのテクニックに先ず走りがちなところに、本来最も必要な機能性、使いやすいデザイン、そしてその延長線上の顧客満足度をも失う原因があるのです。
このようなデジタル化における技術も恩恵も、アナログの時代から変わらない基本を無くしては、付加価値としての効果を発揮できません。
そして、お客様方もすでに、そのような付加価値を求められているのです。 今やお客様方もパソコンを常用し、エクセルやワードによるデータの持ち込みを受けられるケースも多いことでしょう。一見、私たちの仕事の範囲はますます狭まっているかに思えます。
しかし、ITビジネスの増加とともに、ニーズも多様化し、次々に新しい帳票が必要となってきているのも事実です。
ここで、いかにお客様のご意向を取り入れ、使い易い、付加価値の高い帳票を制作できるかは、昔から変わらぬアナログの技術と知識の上に成り立っているのです。 質の向上を付加価値として顧客満足度を高め、次の受注に結び付ける、そのためにも今一度、帳票の設計・デザインについて、その考え方・チェックポイントを見直す必要があるのではないでしょうか。
そこで当 "CLUB GC" では『帳票制作講座』を開設し、皆様とご一緒に、付加価値を高める帳票設計・デザインについて考えていけたらと思っております。
 
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