帳票全体のイメージ・雰囲気づくりが出来たところで、次のステップとして「各部分のデザイン処理」について考えていきましょう。
ただし、ひとつの帳票においては、全体のレイアウトも各部のデザイン処理も一貫したイメージの下、バランスを保たなければなりません。統一感を意識した各部のデザイン処理が必要です。
いろいろな帳票からカッコイイ部分を寄せ集めてみても、まとまった良いデザインにはなりません。以下に紹介するテクニックも、その時その時で取捨選択することが必要です。
また、各部分のデザイン処理においても、ケイ線の使い方は非常に重要な要素です。第2回『ケイ線』にて紹介した、「不要なケイ線を省く工夫」、「思いきり太く、思いきり細く使う」といった手法をもう一度思い出し、デザインしてください。
1.タイトルの位置
帳票のタイトルの位置はレイアウトの大きなポイントであり、これを変えるだけでも様々なイメージが演出できます。(図8)
2.タイトルの装飾
位置の次はタイトルを装飾しましょう。タイトルはシンボルです。全体の雰囲気にマッチするように、スマートに、なおかつ目立つようにデザインしましょう。(図9)
3.タテケイの不揃いは避ける
項目の多い帳票では、当然タテケイも多くなります。その場合、各行のタテケイがそれぞれの必要スペースに基づいてばらばらに引かれていると、タテケイのラインが揃わず、煩雑なデザインとなってしまいます。前述の「ブロックの境界線はまっすぐに」と同様の理由から、タテケイもできるだけ揃え、スッキリとレイアウトしましょう。
たとえ間に1行、タテケイのラインが揃わない行をはさんだとしても、その上下のタテケイは揃えるなど、そこにラインは存在しなくても、頭の中で1本ラインが引かれて見えるようなデザインが、スッキリとした印象を与えるのです。(図10)
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