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ロハスなはなし 第7回 石けんパワー
ロハスなはなし 第7回 石けんパワー
▲固形石けん
ロハスなはなし 第7回 石けんパワー
▲粉石けん
ロハスなはなし 第7回 石けんパワー
▲液体石けん
第7回 石けんパワー
2006/10/10
 
 

 合成洗剤のCMは日常的にTVに流れ、最近では一般家庭には、合成洗剤が普及しています。「合成洗剤の洗浄力は昔ながらの石けんより優れている」「合成洗剤で洗うと真っ白になる」と思っていませんか?ところが、実際は石けんのほうが汚れを落とすことが、さまざまな実験で証明されています。
 まず、基本的なことですが、石けんと洗剤の違いをご存知でしょうか?汚れを落とすものには「石けん」と「合成洗剤」があって、

石けん =汚れを落とす成分が「石けん」(脂肪酸ナトリウム/脂肪酸カリウム)のもの
合成洗剤=汚れを落とす成分が「石けん」以外のもの

というのがその違いです。「石けん」(脂肪酸ナトリウム/脂肪酸カリウム)は、天然の油脂とアルカリで作られた、昔ながらのシンプルな洗浄剤。5000年前から使われています。一方、合成洗剤のほうは、第一次世界大戦の頃に発明されたばかり。この2つ、表示をよくよく見ると、違っています。洗濯用や台所用の洗浄剤だったら、パッケージのどこかに「品名」が書いてあるはず。

 品名:洗濯用石けん
 品名:台所用石けん

などと書いてあったら、それは石けん。これ以外の品名が書いてあったら、それはたいてい合成洗剤です。あなたのおうちで、洗濯やお皿洗いに使っている洗浄剤は、どちらでしょうか?
 さて、石けんでの洗濯は「白いものが白く」「黒いものが黒く」洗いあがるということを知っていますか?濃い色のTシャツを洗うと、なんとなく白っぽいような色褪せた感じになると感じたことはありませんか?実は、合成洗剤に含まれている蛍光剤で、Tシャツが白っぽくなっていることがあります。そういう場合は、石けんで再度洗うと、Tシャツに付着した蛍光剤が取れ、黒いTシャツが本来の色に戻っていきます。それから、カビの匂い、体臭、脇・襟の汗の黄ばみや匂い、靴下、Tシャツなど、簡単には落ちにくいと思っている汗ジミや匂いほど、石けんの洗浄効果はてき面で、威力を実感できると思います。干して乾いたあとの手触り、風合いもやわらかく、ふわっとした感じになります。
 では、なぜ合成洗剤が多く使われているのでしょう?それは、合成洗剤のほうが使い方が簡単だから。石けんは、使用時に泡立てる必要があり、良く泡立て、泡を維持していないと洗浄力が発揮されないという特徴があるのです。
 泡立ちにさえ気をつけさえいれば、石けんを上手に使うことができます。ここでは、洗濯機での洗濯の際の石けんを使うコツをご紹介します。このやり方をマスターすると、石けんによる驚きの洗浄力が実感でき、ひと手間かけて石けんを使う甲斐があると思うはず。石けんには、粉状、液状、固形のものがあり、それらをうまく使い分けるのもコツのひとつです。

< 泡立て洗濯 >
(1) 洗濯機に少しぬるめの水(水でも構いません)に粉石けんを入れ、3〜5分撹拌すると泡立ちます。
(2) 洗濯機の中で石けんが泡立った状態になってから洗濯ものを入れ、洗濯をスタート。
(3) しばらく経つと水が何度か追加注入され、泡が消えた状態に。
(実は、合成洗剤をお使いの方も含め、ほとんどの方がこの状態で洗濯をしています。合成洗剤でも泡立ちにこだわると洗浄力はアップします)
(4) そこで、「液体石けん」を入れます。すると、しばらく経つと泡の量がぐんと増えます。あとは通常通り洗濯機まかせでお洗濯。

 最近、自然志向ブームの中、洗濯用粉石けんにも無添加のものが市販されています。無添加の石けんは、ウールやシルクを洗うのには適していますが、普段のお洗濯(Tシャツやシーツ、タオルなど汗、油汚れ、カビなどのもの)では、石けんは必ず「炭酸塩」配合※のものを使いましょう。

※洗濯石けんには、洗浄力を高めるために炭酸塩(炭酸ナトリウム)が加えられています。石けんはアルカリ性では洗浄力が高いが、中性や酸性では洗浄力を失います。そのため、粉石けんには洗浄力を高めるために炭酸塩(炭酸ナトリウム)が加えられています。ちなみに、エスケー石鹸から「炭酸塩」(500g:250円)パック入りが出ています。薬局などで売られていますので、洗濯時に入れてみるなどして試してみてもいいでしょう。
 
   
 
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