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ロハスなはなし 第5回 絶滅危惧種 パンダ
ロハスなはなし 第3回 開放的な動物園
ロハスなはなし 第3回 開放的な動物園
ロハスなはなし 第3回 開放的な動物園
▲ガラスの中、大事に囲われて寝ているのを遠巻きに眺めるような動物園とは違って、のびのびとした生息環境を実現する。
ロハスなはなし 第3回 開放的な動物園
▲パンダの主食は竹ですが、竹には吸収できる栄養素が少ないため、毎日20kgもの量を摂取しなければいけません。この竹が豊富にあるということも重要な条件になります。そして、消化を促すために、水を大量に飲む必要があります。
第5回 絶滅危惧種 パンダ
2006/08/10
 
 

 中国四川省の奥地、霧深い深山に囲まれた場所、臥龍に世界最大のパンダ保護研究センターがあります。研究施設であると同時に、広く一般の人々にも公開されています。
 現在、世界に生息する野生のパンダは、1,000〜1,500頭と言われています(中国に生息)。パンダは絶滅危惧種になっていて、中国でも国家第一級の保護動物に指定されています。臥龍のパンダ保護研究センターは、パンダ保護において世界的に重要です。
 センターが管理するパンダは、約100頭。そのうち、臥龍に暮らすのが53頭。別の碧峰峡という施設に21頭、さらに26頭はリース契約に基づき、世界中の動物園や研究所等に貸し出されています。世界各地にいるパンダは、中国政府からの有償レンタルで、臥龍生まれであることが多いのです。
 パンダは、もともと生息環境が限られ、生存や繁殖が非常に難しい動物です。野生で生き残るには、適した気温、湿度、標高、きれいで豊富な水などといったいくつもの条件がないと難しく、臥龍はその条件をクリアした場所であると同時に、のびのびとした生息環境を実現しています。センターの最大の特徴は、繁殖ノウハウであると言われています。もともとパンダは他の動物に比べて繁殖力がとても弱く、野生のパンダの個体数がなかなか増えない理由でもあります。センターでは、1986年に第1号の繁殖に成功し、現在までに91頭が生まれ、うち78頭が無事に成長しています。2005年には、16頭ものパンダが生まれています。繁殖の次の目標は、生まれたパンダを野性に返し、個体数の回復を目指すこと。絶滅危惧種であるパンダの保護を目指し、先の道のりは長く険しいようです。
<参考情報>
「臥龍熊猫保護中心(ジャイアントパンダ 保護・研究センター)」
中国四川省臥龍。TEL:(86)837.624.3058。8時30分〜17時。無休。
入園料(大人)30元。東京から北京経由で成都。同市街から車で約4時間。

 
   
 
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