1)エアシティーという発想
セントレアは、国が40%、自治体10%、民間(トヨタ自動車、中部電力など)50%出資の民間主導型空港です。トヨタ出身の社長のもと、設計、資材調達を見直して、約1千億円削減し、5年程度で黒字化を目指しています。年500億円の総収入の半分を商業施設から回収する方針で、旅行者以外の人でも空港内で楽しめるような工夫が随所に見られます。その代表格がスカイタウンです。ショッピングモールをはじめ、レストラン、総合リラクゼーション施設までが揃い、訪れるすべての人々をもてなします。スカイタウンを中心として、90もの商業施設が空港内に林立しています。エアポートの概念を越えるエアシティーというコンセプトは、たくさんの人々を引き寄せる魅力にあふれています。
セントレアを訪れた多くの観光客が、おみやげやスーツケースなどを宅急便で送ることで、宅急便の送付状の需要が見込まれるほか、各商業施設において領収書の需要が高まるなど、
ビジネスの可能性がどんどん広がっています。 |