グリーンレポート
 
特集:無線ICタグ(RFIDタグ)の現状と今後<第2回>
-無線ICタグ(RFIDタグ)の現状と今後<第2回>- 3/7

・子どもの行動追跡システム
近年、子どもを狙った凶悪事件が多発し大きな社会問題となっています。そうしたなか、ICタグを利用した子どもの行動追跡システム『キッズセーフティパス』が開発されました。
これは、学校の校門や学習塾の出入り口に読み取り装置を設置し、子どもがタグをかざすと父兄のパソコンや携帯電話に 「塾に到着しました」といったメールを自動送信するという仕組みになっています。保護者は子どもの行動を容易に把握でき、 塾や学校側も出席管理や保護者との連絡などの合理化が図れます。

キッズセーフティパスシステム

このほかにも、「ブロードバンド回線と無線ICタグを使った映像配信システム」を開発し、販売を開始しています。これは、幼稚園などにWEBカメラを設置し、子どもの様子を自宅などのパソコンで見られるというものです(※子どもに予めICタグを身につけさせ、それによって位置を確認します)。今後こういったシステムが増えていけば、子どもを持つ親の心配を減らし、安全な社会づくりの基盤となる可能性を秘めています。

<トピックス>
ICタグの情報発信拠点がリニューアル
大日本印刷では、昨年10月に東京と大阪に開設したICタグソリューションの情報発信拠点『ICタグ実験工房』を、今年4月21日にリニューアルオープンしました。ICタグ実験工房は、ユーザー企業へのプレゼンテーションのほか、ICチップメーカーや業界団体などとの情報交換やディスカッションを行い、抽出された問題点などを開発に反映させることを目的としています。
この工房には、展示スペースと2つのプレゼンテーションルーム、開発室が備えられています。展示スペースでは、各種ICタグのサンプルや実証実験の紹介等が展示され、今回のリニューアルで、新たにICタグスターターキット等のソリューションも加わりました。今後も順次、開発したソリューションを展示に加えていくということです。
もし興味を持たれたら、一度コンタクトをとってみてはいかがでしょうか。

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