-流通小売業講座<最終回>- 3/6
都心部だけではなく、東京ディズニーリゾート(TDR・千葉県浦安市)周辺でもホテルの新築や改装が相次いでいます。
「ディズニーアンバサダーホテル」「東京ディズニーシー・ホテルミラコスタ」の直営ホテルを持つオリエンタルランドは2005年春、新浦安に約700室の直営ホテルを開業します。ミラコスタなどが「ランドやシーと同じ気持ちのまま楽しめるタイプ」なのに対し、新ホテルは宿泊に特化させたタイプ。リゾートと無料シャトルバスで15〜20分と、やや不便ですが、客室単価を3万円前後に抑える見通しで、幅広い利用層の取り込みをねらっています。
また、JR東日本は2003年12月、舞浜駅東側に80室の「ホテルドリームゲート舞浜」を開業します。
さらに、宿泊客へTDRへの入場を保証している「オフィシャルホテル」も客室の増設などを行っています。「サンルートプラザ東京」は約200室の新館を建設。「シェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテル」は2004年から4年半をかけ、370室を全面リニューアル。「ヒルトン東京ベイ」は新たに42室を設けて全811室となり、5つあるオフィシャルホテルの中で最多となります。
TDR周辺ホテルの客室増は、TDR客の多い東京都心のホテルにも影響を与えることは必至です。特に、TDRと提携し、TDR需要の開拓に力を入れてきた「グッドネイバー」加盟の都心のホテルなどは、客が減る可能性が高いとみられています。
|