グリーンレポート
特集:電子政府・電子自治体の実現で印刷ビジネスはどう変わる?<後編>
-電子政府・電子自治体の実現で印刷ビジネスはどう変わる?<後編>- 2/5

2.電子文書管理で覚えておきたい「PDF」「XML」

 1998年に「電子帳簿保存法(正式名称:電子計算機を使用して作成する国税関係帳 簿書類の保存方法等の特例に関する法律)」が施行されました。この法律によって、国税関係帳票類の電子データでの保存が認められ(条件付き)、企業内で帳票類の電子化が進みました。そこで登場するのが「電子帳票システム」で、PDFやXMLをベースにした電子帳票システムの導入が進んでいます。どちらもWebでの文書のやりとりが容易で、ブラウザー上で帳票の処理ができることが特長です。PDFやXMLという言葉は、印刷業界でもしばしば取り上げられるのでご存知の方も多いと思いますが、コンピュータ言語のひとつです。
 PDFはAdobe社(アメリカ)が開発した電子文書の規格で、web上で文書を流通させ ることを想定して開発されたため、受信者が自分のパソコンの使用環境に関係なく、 配信者の作成した文書の体裁を保ったままで閲覧できると言う特徴があります。
 XMLはネットワーク上でデータをやりとりするのに便利にできていて、次世代にはインターネットの標準言語になるとも言われています。プログラムの組み方によって、同一のデータを目的に応じて様々なメディアに利用ることができるのがXMLの特徴のひとつです。電子文書管理システム、電子帳票システムなどの文書の規格にもXMLを採用するところが増えています。


XMLドキュメント・マネジメントによる業務活動


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