
-ますます活性化する規制緩和。帳票需要はどうなる?- 5/8

保険では、死亡保障を中心とした生命保険を第一分野、自動車保険や火災保険などの損害保険を第二分野、その中間に属するがん保険や医療保険を第三分野と呼んでいます。そのなかで「第三分野」の市場が、国内生損保に販売が解禁された2001年以降、急成長しています。生命保険協会などの統計によると2001年度のがん保険や医療保険の新規販売件数は約440万件と、前年度に比べ約88%ふえています。とくに、損害保険会社が設立した生保子会社など「新規参入組」の躍進がめだちます。
商品の傾向としては、保障内容をしぼりこんで保険料を割安にする商品と、新たな機能をつけて保障内容を厚くする商品の2極化がすすんでいます。前者は例えば、入院時や手術時などの保険に限定して、保険料を2〜3割安くしたもの、後者では入院時の給付金支払い期間を今までより長くしたもの、女性特有の病気には保険金を2倍支払う保険などの登場等が挙げられます。
各生損保とも今後の急成長を予測して、競うように新商品開発をすすめています。印刷需要・帳票需要に直結する動きとして注視したいところです。

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