グリーンレポート
特集:新・年金制度は、膨大な帳票需要を生み出すか!?確定拠出年金(日本版401k)
-確定拠出年金(日本版401k)- 1/8
確定“拠出”と確定“給付”どう違う?

 確定拠出年金は、サラリーマンや自営業者が個人の判断で掛け金・運用方法を選べる年金制度です。一定金額の積み立てが認められ、「拠出(積立)金額が確定している」ところからこの名前がついています。どんな商品で運用するかは、加入者の自由。運用がうまくいき、収益がふえれば受け取る年金も多くなり、思うように伸びなければ年金額が少なくなることもありえます。米国の税法である内国歳入法の401条k項に規定される年金制度がモデルになったことから「日本版401k」とも呼ばれています。
 これに対して、これまでの「確定給付年金」はまったく反対の性格といえます。確定給付は、あらかじめ将来もらえる年金給付額が「確定」しており、運用次第で掛け金が変動するというしくみ。これまでは決まった額がもらえるということから、年金は国や企業にまかせきりという傾向でしたが、日本版401kの場合、自分の裁量が老後の資金を決めるわけですからもう無関心とはいきません。このように日本版401kとは、運用の方針や方法はすべて個人が行い、その結果も個人が責任を負う制度なのです。
 したがって401k導入によって発生する関連帳票もひとりひとり独立したものとなり、ここが大きな注目を集めるゆえんです。
 ただ日本版401kの導入によって従来の年金制度がなくなるわけではありませんので、帳票需要も確定拠出年金の普及の進展にともなって徐々に増加していくと思われます。


確定拠出/確定給付の違い


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