-環境関連法と帳票の最新動向(後編)- 4/6
廃タイヤは、使用済み自動車とは別の処理となり、マニフェストも専用の「廃タイヤマニフェスト」で運用されています。廃タイヤの処理は、『環境対策』、『リサイクル・再資源化』、『燃料用ガス・油への転換』の3つに大きく分かれます。『環境対策』は、加圧圧縮により減容化するコンパクトで効率的な埋立て、黒煙を防止する燃焼炉などで環境問題を改善する施策です。『リサイクル・再資源化』は、多目的な再生ゴム板などへのリサイクル等、『燃料用ガス・油への転換』は、燃料用の固形物・油・ガスへの転換などで、埋立てや焼却へ回る分を減らし、環境対策に貢献する方法です。
また廃タイヤは、排出者によって「指定一般廃棄物」「指定産業廃棄物」および「産業廃棄物」として区分されますが、回収する段階ではこれらの区分は困難です。したがって、廃タイヤの不法投棄等の未然防止をはかるために、タイヤ業界としてはすべての廃タイヤに管理票を適用。99年7月より、業界独自の廃タイヤ管理票制度を実施しています。管理票は「改正廃棄物処理法」により5Pから7Pに変更され、タイヤ関連の4団体で構成する「タイヤリサイクル連絡協議会」が運営しています。