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保険商品の「銀行窓販」 全面解禁<第1回>
 
感圧紙の業界の未来を考える グリーンレポート
保険商品の「銀行窓販」 全面解禁<第1回> 2008/5/9
1.銀行窓販とは…
2.銀行による保険窓販のメリットは…
3.各銀行の販売体制は…
4.銀行窓販の今後の展開は?
5.まとめ
1.銀行窓販とは…
 2007年12月22日、生命保険、損害保険のあらゆる商品が、銀行窓口で販売できるようになりました。銀行窓口における異業種商品の取り扱いは、1998年12月に解禁された投資信託に続くもので、銀行窓販での対象保険商品は2001年4月から段階的に拡大していきました。
そして、すでに販売されていた第1分野(生保)、第2分野(損保)に加え、最も身近で契約数も伸びている第3分野(「医療保険」「がん保険」など)の商品や、これまで銀行で扱えなかった「死亡保障保険」などが販売可能となり、金融庁が目指すところの1つの店舗で証券・保険などさまざまな金融商品を扱える「ワンストップ・サービス」が実現したのです。
●金融商品の販売規制緩和の流れ
2.銀行による保険窓販のメリットは…
 保険の銀行窓販の全面解禁により、銀行、証券、保険と業界縦割りで商品の販売を絞ってきた規制がほぼ撤廃されました。つまり、一つの銀行が複数企業の保険商品を扱うことになり、利用者は1人の販売スタッフから複数の保険商品の説明が同時に受けられ、購入時に各社商品を比較検討しやすくなりました。
また、資産運用の相談や預金などで銀行窓口を訪れる方に対しても、ついでに保険の相談や加入ができたり、海外旅行の外貨購入のために立ち寄って同時に保険に加入したりと、今までにない利便性が生まれています。すでに、住宅ローン契約時などの手続き後に保険に加入するケースも増えているようです。
そして、新たに銀行と保険会社のATMの提携も進み、生保カードを使い契約者貸付サービスを銀行のATMを通じて受けることができるなど、多彩なメリットが生まれています。
●銀行による保険窓販のメリット
3.各銀行の販売体制は…
 しかし、全面解禁したとはいえ、銀行によって保険商品の導入に対してはかなりの温度差があります。それが如実に表れているのが保険商品を購入できる店舗数や扱う商品数の違いです。
その理由としては、今はまだどの商品にどれだけニーズがあるのかを見極める、いわば試行期間と位置付ける銀行も存在するからです。また保険業界においても、今回の全面解禁をビジネスチャンスととらえて銀行向けの商品開発に取り組む会社、商品よりもサポート体制・研修体制に力点を置く会社など対応もさまざまであり、両業界のスタンスはまだ過渡期といえるでしょう。
現段階では、銀行窓販の対象店舗は首都圏が中心となっており、日本各地の銀行で保険商品を比較検討できるようになるまでには、少し時間がかかるかもしれません。
●各銀行の保険窓販体制
4.銀行窓販の今後の展開は?
 一人の販売員がさまざまな金融商品を販売できるようになれば、より幅広い知識や説明能力が求められ、販売する側の責任は重くなります。各銀行では仕組みが複雑な商品を、顧客にわかりやすく説明して、販売できるレベルの高い人材の確保が必要です。また、顧客ニーズにマッチしたより魅力的で、シンプルな商品ラインアップが当面の大きな課題といえます。
そして、投資と資産運用と保険がワンストップでできるのは理想的な環境であり、長期的に見れば保険販売のシェアを大きく塗り換える可能性もあります。今が、まさに成長過程でのターニングポイントではないでしょうか。
銀行窓販による各種保険商品のこのような活性化は、加入申込書や契約書をはじめ、帳票類の新たな需要として大いに期待できそうです。
●銀行が販売する保険のラインアップ
 
「銀行窓販」に積極的な三井住友銀行は、幅広い年代層に対応するスタンスです。また、みずほ銀行やりそな銀行、三菱東京UFJ銀行などは、顧客の視点から、よりシンプルで、かつ選びやすい、銀行ならではの商品群をラインアップしています。
5.まとめ
 これまでの部分解禁と異なり、銀行であらゆる保険商品を扱えるとなると約26万人の専属営業職員を抱える生命保険業界の販売網への影響は避けられません。
「収入が伸びている生保は、窓販の成績がいい」また「窓販が好調なほど収益率もいい」とまで言われる今、従来の生保レディの人脈に頼った販売手法に代わって、銀行窓販が「稼ぎ頭」になっていく可能性もあります。
次回は日本よりひと足早く保険の銀行窓販を実施している海外の情報や、ますます加速する日本の銀行窓販の最新情報、そして帳票関係の具体例などを探っていきます。
 
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