CLUB GC
表紙へ グリーンレポートへ 技術情報へ Q&Aへ アンケートへ
メディアの多様化で拡大する通販ビジネス<第1回>
 
感圧紙の業界の未来を考える グリーンレポート
メディアの多様化で拡大する
通販ビジネス<第1回>
2008/1/10
1.堅実な成長を続ける通販市場
2.通販の裾野を広げるインターネット
3.デジタル化により、拡大が予測されるテレビ通販
4.本格化するモバイル通販
5.通販市場の広がりとともに商品も多様化
1.堅実な成長を続ける通販市場
 伸び悩む小売・流通業界の中にあって、通販市場は堅実に成長を続けています。(社)日本通信販売協会 (JADMA)の調査によると、2006年度の通販業界全体の売上高は推計で3兆6,800億円に達し、調査開始以来の最高額を更新。前年比9.5%の伸びを示しており、インターネットの普及とともに2000年代に入ってからは毎年プラス成長を記録しています。民間の調査会社による予測では、2007年度も引き続き10%程度の成長が見込まれています。
●通信販売売上高の推移(2000〜2006年度)
2.通販の裾野を広げるインターネット
 インターネット通販は1990年代後半から急速に拡大しました。(社)日本通信販売協会の調べによると、通信販売で商品を購入する際にインターネットを利用した人は2001年度の20.5%に対し、2006年度は43.3%に増加。長らく通販市場を支えてきたカタログの40.3%を抜きトップとなっています。
この急成長の原動力となったのが、多くのオンラインショップを集めたショッピングモールサービスです。初期投資を抑えられ、システム面のノウハウもあまり必要ないことから、企業の参入を容易にし、通販ビジネスの裾野を大きく広げました。2007年4月には、インターネット上で書籍などの販売を展開しているアマゾンが新たにショッピングモールサービスを開始。楽天、ヤフーを含めた大手の競争がさらに激化しています。
また、ブログをはじめとした双方向コミュニケーションがネット上に広がる「Web2.0」時代に対応して、企業の販売戦略も多様化してきました。単に自社のサイトを開設し、ショッピングモールに出店するだけではなく、例えば自社でコミュニティサイトを立ち上げて消費者が集う場を提供するなど、「Web2.0」の特性を生かした新しいマーケティング・顧客誘導の手法が登場しています。
●利用メディアの実態
3.デジタル化により、拡大が予測されるテレビ通販
 インターネット全盛の時代においても、テレビ通販は堅調な伸びを見せています。2000年に大ヒットした「アブトロニック」や2007年に爆発的なセールスを記録した「ビリーズブートキャンプ」をはじめ、テレビ発のヒット商品が次々と生まれ、改めて影響力の大きさを感じさせます。
人気の要因としては、①24時間ライブで放送するショッピング専門チャンネルの登場などにより通販番組が多様化したこと、②自分で商品を探す必要がなくテレビを見ながら手軽に電話やインターネットなどで注文できること、③番組制作などに費用がかかるため資金力が伴わない問題企業が参入しづらくトラブルが少ないことなどが挙げられます。
今後、デジタル化によって双方向化が進めば、チャンネル操作を行うリモコンで直接注文が可能になるなど、さらに便利になると言われています。多チャンネル化に加えてデジタル化という追い風を受けて、テレビ通販の市場はまだまだ拡大すると見られています。
●テレビ通販の市場規模の推移
●テレビ通販市場のシェア
4.本格化するモバイル通販
 通販市場において、ここ数年飛躍的に伸びているのが携帯電話を中心としたモバイル通販です。モバイル関連企業の業界団体であるモバイル・コンテンツ・フォーラムの調査によると2006年の売上高は9,285億円と前年比29%の伸びを示しており、今後もその規模は拡大していくと予測されています。
携帯電話版のショッピングモールサービスなども続々と登場。最大手である楽天市場の出店数は2000年の開始以来、年間3,000〜4,000のペースで増え、携帯ショップだけで1億円の月商を上げる店舗も出ています。
最近、カタログなどに携帯電話で読み取れるQRコードなどを掲載してWebサイトへ誘導するケースも増えてきており、通販のクロスメディア化を促進するツールとしても注目を集めています。
●携帯通販の市場規模
5.通販市場の広がりとともに商品も多様化
 通販市場の広がりは取り扱われる商品にも表れています。かつては通販にそぐわないと考えられていたファッション性の高い商品や、家具、インテリアをはじめとする高額商品なども流通するようになり、もはや通販で買えない商品はないと言っても過言ではない状況になりつつあります。その背景には、クロスメディア化により消費者が多くの情報を得られるようになったことや、自主的にクーリングオフ制度を導入する企業が増えてきたことなどにより、通販業界に対する信頼感が高まってきたことなどがあります。
こうした状況を踏まえ、最近は通販ビジネスへの新規参入がますます加速しています。特に投資を抑えて販売チャネルを拡大したい地方の企業が、参入障害の少ないインターネット通販を積極的に活用するようになってきました。通販ビジネスには必然的に商品の物流と、請求書や納品伝票など各種の書類が伴います。
そこで次回は、地方の企業などが展開する新しい通販ビジネスを紹介するとともに、そこから生じる印刷需要を探ります。
●通販企業の取扱商品上位10品目(2005年度)
 
back
Copyright(c) 2008 FUJIFILM BUSINESS SUPPLY CO., LTD. All Rights Reserved.