CLUB GC
表紙へ グリーンレポートへ 技術情報へ Q&Aへ アンケートへ
インターネットと融合し発展する、印刷ビジネスの展望<第1回>
 
感圧紙の業界の未来を考える グリーンレポート
インターネットと融合し発展する、
印刷ビジネスの展望<第1回>
2007/11/9
1.ワンソース・マルチユース
2.主なインターネットビジネス
3.一億総メディア化「web2.0」
4.印刷業界とインターネットビジネスの接点は?
1.ワンソース・マルチユース
 1990年代前半に業界でもてはやされていたこの言葉ですが、インターネットの普及によりようやく現実のビジネスとして動き出しました。メディア・ミックスなどと呼ばれ、印刷用に作成したデータを、ウェブサイトなどに複合利用することを言います。このことで印刷会社は、顧客の事業形態に合わせた適切な提案や複合的なビジネスが可能となりました。
●ワンソース・マルチユースの成功例
2.主なインターネットビジネス
 インターネットを使ったビジネスモデルは、おおまかにコンテンツ型サービス、広告主導型ビジネス、インターネット電子商取引の3つに分類できます。

① コンテンツ型サービス
コンテンツの提供を中心としたビジネス。ユーザーを引きつける魅力的なコンテンツを豊富に用意することによって、大量のアクセスを集めることを目的としたビジネスモデルです。接続料金が従量制(接続した時間に応じて課金)だった時代に主流だったスタイルですが、定額制に代わって非主流派に。現在では会員制のサイトを中心に、情報提供サービスとして存続しています。

②広告主導型ビジネス
インターネットの普及によって、瞬時に大量のアクセスを集めることが可能になりました。このビジネスモデルの典型がポータルサイト(インターネットへの入口、玄関の機能を持つサイト)です。多くのユーザーが真っ先にアクセスするため、大量のアクセスを集めることができ、広告収入を得ることが可能となりました。
ポータルサイトの代表的な例は、「Yahoo!」や「Google」などの検索サイトです。ちなみにある1日の「NHK」というキーワードの検索数は、「Yahoo!」で6030万件、「Google」で558万件にも及びます。その影響力は計り知れないほどに成長しています。

③電子商取引
前述のように、インターネットはインタラクティブ(双方向)なコミュニケーションを実現させました。この利点を生かせれば、ユーザーをウェブサイトに誘導するなどでアクセス〜集客をアップさせ、従来のメディア(新聞・雑誌広告、チラシ、TV-CFなど)よりも広範囲かつ省コストで、商品やサービスの販売が可能となります。この電子商取引の進展によって、企業がネットショッピングに参入し、個人が起業することも容易になりました。

Topics
凸版印刷、電子チラシを強化
凸版印刷(株)が運営するウェブサイト「Shufoo!」は、大手GMS(総合小売業)をはじめ、ホームセンターやドラッグストアなど約250法人・7500店舗が参加する国内最大規模の電子チラシサイトです。2001年にサービスをスタート。2007年11月には新サイト「電車DEしゅふー!」を開設し、交通広告をはじめとした印刷媒体とインターネットを連動させて、電子商取引機能を持たせました。これまでの主婦層に加え、旅行、飲食情報に関心を持つ層の参加を見込んでいます。   ●ICタグと小型コンテナを使った流通システムのイメージ

●電子チラシサイト「Shufoo!」
→http://www.shufoo.net/
3.一億総メディア化「web2.0」
 インターネットは、ブログ(ウェブログ。日記型の簡易ホームページ)に代表されるように、一億総メディア化ともいえる進化をもたらしています。従来の一方通行型の情報発信メディア「Web1.0」に対して、ブログやSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)、動画共有サイトなどに代表される双方向的な情報発信メディアを「Web2.0」時代のメディアと呼んでいます。「Web2.0」メディアは、人々のコミュニケーションの形や情報のインプットや発信方法を劇的に変えるもので、一方通行型のマスメディア、マス広告や企業ホームページの価値が根本から揺らぎはじめています。
この潮流をいち早く捉え、マーケティングに活用する企業や、新規ビジネスを展開する印刷会社が現れています。例えば、欧文印刷(株)とイースト(株)はブログを印刷・製本するインターネットビジネスで自費出版に変わるビジネスを創出しています。六三グラフィックス(株)はポータルサイトを軸とする自動車ディーラーの販促支援サービスを構築し、購入者のアクセスを集める能動的メディアに作り変えています。
「Web2.0」時代は、受注産業という印刷業者に自らが仕掛け人となるチャンスを与えてくれるシテムとして、今大きく注目されています。
●保険会社による特定保険業者の支援策
4.印刷業界とインターネットビジネスの接点は?
 この10年間、印刷情報用紙の消費量は16%増加しています。有料雑誌の2.5倍以上といわれるフリーペーパーの急増、デジタルコンテンツから印刷媒体への新たなシフト、ネットワーク環境の成熟がもたらしたデジタル印刷の需要増などが挙げられます。
情報が紙ではなく画面表示に代わっても、文字には印刷用に蓄積されたフォントが使われ、画像は「Photoshop」のような画像処理ソフトで調整され、レイアウトデザインも「Illustrator」のようなDTPソフトを用いて行われるなど、これまでと同じように人間が情報を認知しやすくするための技法、グラフィックアーツの世界は継承されています。すなわち、文字情報、画像イメージとも、印刷や他のメディアと共通して利用できる汎用性を実現しているのです。
次回はさらに、クロスメディアをはじめとした印刷の新しいビジネスモデルについて考えていきたいと思います。
 
back
Copyright(c) 2007 FUJIFILM BUSINESS SUPPLY CO., LTD. All Rights Reserved.