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ケータイビジネス最前線<第1回>
 
感圧紙の業界の未来を考える グリーンレポート
ケータイビジネス最前線 <第1回> 2006/10/10
1.ソフトバンクモバイルの誕生
2.携帯電話番号ポータビリティ
3.新規参入組の動き
4.まとめ
1.ソフトバンクモバイルの誕生
 昨年11月に携帯電話事業への新規参入を許可され、来春から事業開始を計画していたソフトバンク。今年3月、ボーダフォン日本法人を買収し、ついに10月1日から営業を開始しました。これに伴い、社名はボーダフォン株式会社からソフトバンクモバイル株式会社へ、ブランド名は「ボーダフォン」から「ソフトバンク」へと変更。ソフトバンクは固定電話から携帯電話までを手掛ける総合通信会社となり、通信業界はNTTグループとKDDIを含めた3大グループによる三つ巴の争いへと変わりました。
ソフトバンクの戦略がまだ具体的ではありませんが、新端末の開発で英ボーダフォングループと業務提携し、コンテンツ強化でヤフーと協力する模様です。通常のテレビ受信向けの番組を地上デジタル放送で見られる「ワンセグ」に対応し、シャープ製の液晶テレビのブランド「AQUOS(アクオス)」の名を冠した機種がヒットするなど、出だしは好調。今後打ち出す新しいサービスが消費者に受け入れられれば、ブランドロゴ変更による契約申込書の改訂を中心とした帳票需要に期待が持てそうです。
●総合通信3大グループの主要サービス
2.携帯電話番号ポータビリティ
 携帯電話番号を変えずに、加入する携帯電話会社の変更が可能な携帯電話番号ポータビリティ(携帯電話の番号持ち運び制度)が、10月24日からスタート。各社とも転入するのは無料(別途に契約事務手数料が必要)ですが、転出する際には、2,100円の手数料がかかります。しかし、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの各社とも、ポータビリティ開始前には、同額相当のポイントサービスを実施することで実質無料にする事前予約キャンペーンを行い、携帯電話番号ポータビリティの利用を促進しました。
三菱総合研究所とNTTレゾナントが10万人を対象に行った最近の調査では、「ぜひ変更したい」と「どちらかといえば変更したい」と回答したのは全体の29.7%。そのうち、58%が変更予定先としてKDDIを挙げています。シェアの大きな変動は起こりにくいかもしれませんが、帳票需要が増加することは期待できそうです。
●携帯電話番号ポータビリティを利用しての乗り換え意向(n=100,247)
●乗り換え予定事業者(n=29,698)
3.新規参入組の動き
 ソフトバンクがボーダフォンを買収したことで、通信業界に新規参入する会社はイー・モバイルとアイピーモバイルの2社になりました。
イー・モバイルは来年3月から、首都圏でデータ通信サービスの開始を予定。さらに、2008年には音声通話サービスの開始を目指しています。データ通信の機能を充実させた「ハイエンドモデル」、音声通話に機能を特化した「ローエンドモデル」の2つのラインアップを中心に展開していく模様です。また、端末だけでなく、将来的には「通信・通話機能を持つデジタル家電」などの開発を行い、新規需要の開拓を図ります。一方、10月にサービス開始を予定していたアイピーモバイルは、来年春に延期を発表。同社は、モバイル環境でもADSL並の速度で使えるデータ通信サービスを提供する予定です。
このように、両者ともデータ通信を中心としたビジネスモデルで、今後、法人を主な対象とした、新たな需要開拓に貢献していくと思われます。サービスの開始とともに、契約申込書などの帳票需要が生まれる可能性がありますので、準備をしておく必要があります。
●イー・モバイルロゴ
●アイピーモバイルロゴ
4.まとめ
 ソフトバンクのボーダフォン買収による参入や新規参入する2社により、通信業界はさらに過酷な戦いを強いられることは必至です。その戦いは、番号ポータビリティによって、火蓋が切って落とされることになるでしょう。新規参入組が来年以降に控えることに加え、今後も顧客獲得のための新サービスの提供により、契約申込書の新規・改訂需要が生まれる可能性は大きいと言えます。
次回は、携帯電話における、注目すべき新サービスを取り上げながら、帳票需要の可能性を探っていきます。
 
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