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技術情報 【第1回】基本設計 「付加価値を高める帳票デザイン・設計のすすめ」
 
-帳票制作講座<<第1回>>- 3/4
共通ユニットによるシステマチックなレイアウト

 ここまでのプロセスで、帳票の根本的な組み立て方の概念についてはご理解いただけたと思います。並べる項目も、その集まりのブロックも揃いました。
 では、皆さんはそれぞれの項目にどれだけのスペースを与えるでしょうか?
 人間が書きやすい文字の大きさは4.5mm角ほどと言われています。それをもとに割り出した住所欄のスペースは(図3)のようになります。氏名は住所より大きな字で書かれる方が多いでしょうから、文字数の割に多少大きめにスペースをとります。


■(図3)記入しやすい住所欄のサイズ

 以上のような一定のルールのもと、前述の『クレジットの申込書』の中で「ヒト」のブロックを組み上げてみたのが(図4)です。思考パターンに沿った配置であるため、記入しやすいはずです。
 このように項目ごとの理想的なスペースを作り上げると、それを1つのユニットとして、同じ帳票内、さらには別な帳票をレイアウトする際にも応用することが出来ます。


■(図4)思考パターンに沿った配置-1

矢印

■(図4)思考パターンに沿った配置-2

 共通性・法則性を持たせたユニットを作っておけば、それらを組み合わせていくだけで、新たな帳票を高い完成度で作り上げていくことが可能になり、作業の効率化も図れるのです。そしてこの効果は、データの流用が画面上でのコピー/貼り付けで簡単に行える「デジタルによる制作」において、より顕著なのです。
 さらにこの時、各項目の文字も、大項目の文字は同じ大きさ・同じ書体にするなどと共通性を与えておけば、思考パターンに沿った流れを作るのに寄与するのみならず、ユニット単位でのコピーが可能となり作業の効率化が望めるでしょう。
 文字の詳しい使い方に関しては、今後の講座で取り上げていく予定です。

 
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